SDS翻訳では、文章の読みやすさだけを整えても十分とはいえません。項目名、危険有害性の表現、成分名、分類、注意書き、応急措置、保管条件、廃棄方法などが、原文の意図とずれていないかを確認します。

特に中国向け資料では、既存の中国語SDS、製品登録資料、ラベル表記、社内用語集がある場合、それらとの整合性が重要です。翻訳だけを単独で行うと、同じ化学品名や危険有害性情報が資料ごとに異なる表現になることがあります。

SDS翻訳で扱う主な範囲

  • 第1項:化学品及び会社情報
  • 第2項:危険有害性の要約
  • 第3項:組成及び成分情報
  • 第4項以降:応急措置、取扱い、保管、ばく露防止、物理化学的性質、廃棄、輸送など

確認したい中国語用語

化学品名称

日本語名、英語名、中国語名、CAS番号が対応しているかを確認します。名称が似ている物質では、機械的な置換が危険です。

危険有害性情報

「飲み込むと有害」「皮膚刺激」「重篤な眼の損傷」などは、文体よりも意味の強さと条件を優先します。

注意書き

保護具、換気、火気、漏出時対応、廃棄方法などは、主語や対象を省略しすぎないよう確認します。

法規・規格名

法規名は訳語を安易に作らず、既存資料や公式表記との整合を確認します。

数値・単位・範囲は必ず照合する

濃度、引火点、沸点、pH、ばく露限界、保管温度、輸送分類などは、誤訳よりも単純な転記ミスが問題になることがあります。小数点、単位、範囲記号、以上・以下、未満・超過の表現を原文と照合します。

原稿形式によって作業精度が変わる

可能であれば、WordまたはExcelの編集可能なSDS原稿をご用意ください。既存SDSがPDFしかない場合でも、文字コピーが可能なPDFであれば対応しやすくなります。スキャンPDFの場合はOCRで文字を読み取るため、化学式、記号、数字、上付き・下付き文字に読み取り誤差が出る可能性があります。

依頼前に準備するとよい資料

  • 原文SDSのWordまたはExcelデータ
  • 既存の中国語SDS、ラベル、製品カタログ
  • 社内指定用語、製品名、会社名の表記ルール
  • 提出先・用途・希望納期

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原稿形式、既存訳文の有無、用途を確認したうえで、翻訳・校正・用語統一の進め方をご提案します。

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